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ブログのDIY

日常, 技術 2023/01/30

ブログをDIYして作ってみた、というブログ記事。

ブログジェネレータなんて作るまでもなくたくさんあるし、wordpressとかやらamebaブログ、はてなブログ、そういう既存サービスを使えばいいのではと思うかも知れない。だがいにしえの個人サイトファンの自分としてはなんだろう、もっとシンプルでいいから「自分で作った感」のあるものを作りたいという気持ちがあり、flaskでちょろりと作ることにした。

テキストエディタとかで原稿書けて、git使って原稿管理できるような感じがいいな、と思っていたので記事のデータは普通に文章ファイルとして保存される感じの形式にした。

具体的な仕様としては、yamlで下みたいに書いた原稿を保存してentriesフォルダに置いておき、

title: ブログのDIY
published_at: 2023/01/30
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  ブログをDIYして作ってみた、というブログ記事。
  ブログジェネレータなんて作るまでもなくたくさんあるが、どシンプルなやつでいいから...

site_generator.pyを実行すると、entriesの中身に応じてtinyDBのデータベースにデータが全部登録される。 flaskからそのデータベース呼び出して表示してあげる、という感じだ。

アプリの概要自体は半日くらい?わりとすぐにできたのだけど、デプロイがかなり時間がかかってしまった。

年末年始にセールで年額15ドルくらいで叩き売られていたracknerdといううさんくさいVPSインスタンスを使ってデプロイしてみたのだが、やってみて気づいたけどwebサイトをlinuxサーバーでちゃんとデプロイするというのをやったことがなかった。🥴

レンタルサーバーでサイト公開したり、クラウドサーバーで自分が見る用に簡単なアプリを立ててポートフォワードとかngrokとかで見るっていう使い方はしょっちゅうしてたので、なんとなくできる気でいたのだけどlinuxサーバーでちゃんとサイト公開しようとするともう一歩壁があった。 サイトのドメインとかSSLとか設定するのがよくわかってなくてwsgiってなんぞ?って感じだったのでわりとその辺に1日くらい費やしてしまった。

ただおかげでApacheとかgunicornって何の役にたつんだ状態が解消できたし、慣れたらレンタルサーバーとかで設定するより簡単そうだ。

ところで話は変わるが、外で手作りのバッグやマフラーとかを売るフリーマーケットを見た。

そういう手芸製品が好きかと言われると全然好きではないのだけど、「手作りのもの」ということは何かやっぱり特別な肌触りを持つと最近しみじみと思う。

AIに絵を描いてもらうということはここ数ヶ月くらいマイブームだったんだけど、AIに描いてもらった絵を投稿している人間がみんな共通して感じるであろうジレンマとして「AIってかなりうまい絵を描いてもらえるのに、人間の下手くそな絵より評価されないなぁ」ということがある。

僕が思うに芸術というものの一つの重要なファクターは「作品全体を構成する要素が純粋に作者の意図・こだわりによって配されている」ということなのではないかと思う。

もちろん、たとえ手作りの絵や手芸でも多くの伝統的な慣習による手法をそのまま採用するし、絵の具や画布、金属部品といったものは他人の作ったものであるが、時間をかけて研鑽していけば、自ずと何を選び、どう活かすかということには意図が生まれるものである。

逆にAIに絵を描かせるといってもそこにはいくらもこだわりや選別の余地がある。明らかに何をどんな風に描いてもらうか、というところには一人一人個性が存在している。 しかし、やはりAIの絵において個人のこだわりに依存する範囲というのは人間の絵のそれに比べてどうしても小さく、意図と無関係なものや、意図に反するものが映り込むことさえある。

一枚絵というのは情報量の比較的乏しいコンテンツであるため、単にそこに描かれているものを楽しむというだけでなく、一枚の絵に凝縮されたその意図の塊のようなものを合わせたところで楽しむというところが他のコンテンツより特に多いと感じる。そういった点でAIの絵は分が悪い。

AI絵は写真に似ていると思っている。写真というものが登場したとき、この現実を克明に切り取る偉大な写実画家の出現は驚くべきものだったと思う。だがたとえ写真が多くの実用性や有益さを持っていたとしても、芸術として評価するとき、背後に意図やこだわりのない写真が写真に技術で劣っている画家の絵より評価される、というわけではないのである。

話を戻すが、手作りである部分が多いものほど「そのもの全体を構成する要素が純粋に作者の意図・こだわりによって配されている」というようなものを作りやすい。そしてまた、作り手自身としても、より心地よいのだ。

というわけでそんなに語るほどこだわって作ったブログではないのだけど、ライブラリのパッチワークではあるがマフラーを編むように古臭い手作り擁護論を胸に作ったブログだった。